絶対等級

詩は日記で日記は詩

ひとつひとつの言葉

ひとつひとつの言葉に傷ついて ひとつひとつの言葉が傷つけそうで ひとつひとつの言葉に癒されて ひとつひとつの言葉で癒せていた のかもしれない けど もう

朝が来る、影が落ちる

-人は皆、運命の悲しい奴隷だというのに その奴隷が奴隷を買うなど、笑えぬ喜劇だ- Sound Horizon/『奴隷たちの英雄』より 世界の優しい部分と残酷な部分が 同時に視界に入ってきて コントラストが強くなるとき 朝が来る、影が落ちる になってしまうから 胸…

メディア・ナランハ

今までどこにいたの。 どうやって生きてきたの。 ふとキスをしようと顔を近づけると 反射的に避けるしぐさ。 聞きなれないアラームの音で 虚弱なはずの身体の、起き上がる速さ。 染みついた警戒心と防衛力。 この人が今までどれだけ燦々たる世界の中で 生き…

#国は安楽死を認めてください

この事件だからこそなんです。 「愛は地球を救う」と書かれた車の きらきらした挿絵に違和感覚えながら 結局そんな車にお世話になるしかなくて 今日も行く。 毎年のことだから、間が悪いだけだったと、 わかってはいても このタイミングで#PrayForSagamihara…

ほんねの残骸

特異点通過してから 覚悟はしていたことだけど 自分の怒りや悲しみの理由が 大事な人と共有できないってつらいね。 自分の状況を事細かにぜんぶ話せてもいないのに あの呟きはずるいよなぁ。と、じぶんでも 思う。 話してないんだから、わからないのはあたり…

慇懃無礼

どんなにわかりやすい暴言より 礼儀正しく人を殺す言葉というものもある。 心を抉るナイフを ナイフと知ってか知らずか それはもう、落ち着いた色の、綺麗な柄の布で ラッピングして渡すのです。 私から見たらそれは 中身が透け透けの いわゆるオブラートな…

天使になれる場所

飛べる場所を見つけてしまった。 灯台下暗しというやつだ。 こんなに近くに。 羽がないけどそれがいい。 飛べる場所を見つけたんだ。 幼い頃、藁をあげに行っていた牛たち。 もうとうにそこにはいない子たち。 もう使われていない牛小屋の 扉に手をついてじ…

いつか天使になる日には

いつか天使になる日には 何を聴いていよう いつか天使になる日には 何を持っていよう そんな問いかけがいよいよリアルになって いつか天使になる日には あなたの手を握っていたい ごめんなさいより ありがとうと言えるような関係性を と決めたあの日から そ…

「君はどうしようもないだろうね、なんとかならないだろうね。」

祈るのも感謝するのも疲れることがある。 大切なものほど遠ざけようとしてしまう。 いつか喪うのがこわいから 喪う前にそもそもなかったときの自分でいようとか 思ってしまう。 そういうの相手を傷つけるし寂しい思いをさせるって 自分がされたらキツイでし…

Your Title

小さな世界に生きる君は その大きな瞳に何を映してるの 星に怯え 月に怯え 夜空から目を逸らしうつむく僕の前に 君が現れて 冷たい風に凍えて冷え切ってしまった こんな体に それでも君はすり寄ってきてくれた 君も寂しいの? 誰かを待ってるの? 狭いようで…

無題

怒りの花

動物の側になってみたらいいよ。なんて言ってもきっと無意味だね。動物の側になることなんて絶対ないもんね。あなたのきらいな政治家も先生も先輩も上司もいじめっ子もマジョリティもあなたの側になることなんてないってきっと同じこと思ってる。 ゴミのポイ…

私を天使にしないで

魂を黒く塗りつぶすような行為はやめよう。 塗りつぶすのはキャンバスだけでいい。 だけど私は天使じゃない。 誰かの生きづらさが誰かの生きづらさを呼んで 自分に還ってくる。 他人のことや動物のことを考えている余裕なんてない、と 考えるいとますら奪い…

電気信号とリアルとアート

「あの子たちを傷つけないで」と叫べば 嘲笑されたり溜息つかれたりする。 平和のはりぼてを塗りたくったような日常で でんぱ組.inkが歌う 「マイナスからのスタートなめんな」 の一文が胸を刺して押し上げる。 洋楽の日にはマイケル・ジャクソンの 『Black …

空に手を伸ばす空想を

空に手を伸ばす空想を 何度繰り返しただろう。 短すぎる腕が届くのは 小さな四角いキャンバスか 液晶くらいだったりして。 現状を破るための現状を、いつまで続けたら天井は割れるのか。 必要なのはテコの原理か。それって精神面で言うどれ。 何にでも感情移…

ユートピアの台本

人とどう関わっていったらいいかわからない。 会話用の台本がほしい。 ユートピアに最短で辿り着ける台本がほしい。 告白すると、私は絵を描くよりも 歌ったり朗読することの方が好きで うまいヘタは、置いておいて 長時間続けていられるのは 圧倒的に声を使…

線を重ねて「正」を観る、青を重ねて空を観る

「正義」という言葉が 単に悪を叩き潰し “手段を選ばず”排除する というイメージに奪われたのは いつからだったろう お腹を空かせた子供に 食べ物を分け与えるお話だった アンパンマンもいつからか バイキンマンにパンチする図ばかり 思い出されるようになっ…

インタビュー

言葉の切れ端を そっと詰めておけるビンがほしいな 昇華しきれない想いが 焼け残った新聞紙の 端切れみたいに 燻る夜 炭を敷き詰めたみたいな ムラのある暗闇にただ 委ねるしかなかったりする この炭の色に似合う音楽はどれかな、なんて youtube開いたりする…

感謝の先

私がほんとうにありがとうって言いたかったのは 自分や誰かの苦痛の上に成り立つ生存や快楽なんかじゃなかったよ。 戦争、いじめ、虐待、犯罪、差別、迫害、搾取… 暴力を、辿って、辿って、辿って行ったら 食があったファッションがあったショップがあった実…

妖精のつぶやき

ソネングラスに閉じ込めた 祈りのような装飾を照らす ランプの灯りは愛力エネルギー 取り外し簡単な 羽根がほしいな 祈りと叫びはよく似てるでしょ 鏡の中のおさげが微笑う ランプの灯りは愛力エネルギー ソネングラスに閉じ込めないで 取り外し可能な羽でど…

喪失の詩

人生は喪失の連続だ それは淡々と落ちる砂時計 人生は喪失の連続だ それは折れたクレヨンと閉じた楽譜 人生は喪失の連続だ それはあなたの指の温度 人生は喪失の連続だ それはあの日の約束 人生は喪失の連続だ それは色あせた造花の薔薇 人生は喪失の連続だ …

つなぐ理由

あの頃のわたしを 生につなぎとめていたのは 大きな夢とか やりたいこととかじゃなくて 来週見たいテレビがあるからとか そんな些細なことでした 好きな曲を流して 涙を流して そんな散歩道 夕方の虫の 煩わしささえ 尊くて ああこんな瞬間のために 生まれて…

愛しいひと

お慕いしております。 そんな表現が 嘯くことなく とんとんと 似合う人 貴方がこの世に居るしあわせよ

いつかの詩

マントとスカート 裏表のヒラリズム 隙間から肌色 傷痕のチラリズム サングラスに隠した目つきも シュシュで隠した本音も 神様 あなたなら 見ててくれるでしょう

絶対等級~6等級の呼び声~

生活感あふれるスーパーなんかで 自分の意志に関係なく流れてくる音楽 その歌詞とメロディに また心を焦がしてしまう 今だからこそ 君も同じように聴いていたりするの それともただのガラクタですか ガラクタだったらまだいいな 焦がした思い出の残留が 灰に…

しましまと青

うつしよの話をしよう 僕と君はもっと うつしよの話をしよう 「生きるのムリでした」って 油性マジックで書かれた窓枠見るたびに 死ぬのをがまんするのが苦しかった日々を 思い出したりします 命を守ることが先決だからねって 向かえられた閉鎖病棟 鉄格子が…

わたしは境界線

わたしは境界線でした 何にもなれない わたしは境界線でした どこにもいけない わたしは境界線でした 大好きなひとほど傷つけてしまう わたしは境界線でした 星になってしまったアカウントを思う 星になってしまった言葉たちを思う 夜明け前の空が一番暗いっ…

あんぱんみたいなわたしみたいなあんぱんが主張するわたしについてをあなたに伝える

ひと口かじられて 「腐ってる」 って判断されたあんぱん 「まるでおまえみたいだろ」 ってゴミ箱から見上げてきたから 今日はもうがんばらないって決めた なつかしい刃物の感触すべらせちゃおっかな なんて考えたりもする日々に何を贈ろう 自分を大切にしな…