絶対等級

詩は日記で日記は詩

「君はどうしようもないだろうね、なんとかならないだろうね。」

 

 

祈るのも感謝するのも疲れることがある。

 

大切なものほど遠ざけようとしてしまう。

 

いつか喪うのがこわいから

喪う前にそもそもなかったときの自分でいようとか

思ってしまう。

 

そういうの相手を傷つけるし寂しい思いをさせるって

自分がされたらキツイでしょってわかるほどに

何かに復讐するような思いで実行してしまう。

 

憎むことにも疲れたのに未だに何が憎いんだろうか。

 

そんなのとんだとばっちりだ。

 

だから近づかないように

握った刃物、君の肌を掠めないように

 

いやだほんとは

こんな自分でも愛してほしかった

置いてかないで

ひとりにしないで

 

 

こんなに恵まれて

こんなに愛されて

こんなに幸せで

 

それなのに

私はどうしてこうなんだろうか。

 

 

もう繰り返したくないと思うほど

傷つけたくないと思うほど

自分が消えるしかなくなって

それすら大切な人を傷つけてしまう

 

傷つくことと傷つけることしかできない。

そんな地獄に見覚えがあるから

あの頃よりも、諦観できる手段として

「愛してる」の気持ちを白紙にしていく方法を得て。

死ぬ覚悟がどんどんナチュラルになっていく。

そんな感覚。とても悲しい心の技術。

 

私はそれよりも愛し続ける技術がほしい。

 

あの人でダメならおまえはほんとうにダメだよと

『黒いたまご』がリフレインする。

 

どんなにしあわせな状況になっても

苦しくなるんだ、だから絶望したんだ、と

私と同じこと思った貴女は今

空の上で優しい恋ができていますか。

 

 

ほんとうは毎日声が聴きたいし

毎日触れていたいし

離れたくなんかないし

忘れたくないし

忘れてほしくないし

かまいたいし

かまってほしいし

一緒に生きていきたいよ