絶対等級

詩は日記で日記は詩

2021-01-01から1年間の記事一覧

朝泣き

無知の悪魔よ 泣き声がした 逃げ場所がないから お墓まで歩いてしゃがんだ 雨の早朝 何も祈らなかった 殴られながらは赦せない 羽の大きい天使の絵を描いた 心さえ 丈夫だったら 体さえ 丈夫だったら そんなふたりだったんだろう そんなふたりだから 出逢え…

無題

風が強い日 寂しさがぶり返す 好きなアーティストは誰? と聞かれたとき 一番好きなインディーズの名前、言えなくて 2番目に好きなメジャーアーティストの名前、言う いざというとき繋がっていてくれるモノこそ ホンモノ 今日は満月らしいってさ 君がくれる…

大洪水時代

大洪水時代の鳥は 止まり木のない世界で 休む間もなく飛ぶことを 強いられて 大洪水時代の鳥は 沈んでいく仲間たちを 振り返ることもなく 飛び続けた 泣いて 鳴いて 風を切る翼は あとどれくらいもつだろう 荒々しい時代を飛び続けた苦しみの先に 見合う何か…

無題

らんらん 歩くよ 少女は ひとり るんるん 歩くよ 鼻歌交じり りんりん 歩くよ 仔猫もともに たんたん 走るよ ひとりといっぴき 雨が降っても気にしない 夜になってもこわくない そばにあるたったひとつの ぬくもりで

だいすきだよ

「だいすきだよ」 つぶやけば 返ってくる言葉があるの 通り過ぎた笑顔 もしかして全部偽りだったらどうしよう 君がくれた心の欠片を集めても完成しない 足りないのは支えてくれるものではなく 支えられるもの 「自分自身」 生きてる意味は何かなんて 誰もが…

蜃気楼

砂漠で彷徨い見つけたオアシスは たいていが幻影なのと同じように 僕が求めたものぜんぶ 触れられそうなところで消えていく 人は信じられないなんて言いながら 未だ出逢わぬ誰かに 期待してしまったりする 共鳴しない音なんて耳障りなだけ 言葉にならない痛…

My name is…

時間はもうずっと前から 私を 上から見下ろすように 私が泣いても笑っても 変わらず すがし顔で通り過ぎていった 街行く人の反対側に影を落とし歩く その笑顔の奥では 何を思い生きていた こんな自分がこの人ゴミの中に 混ざっている理由がわからない 「あと…

遮光カーテン

いつだったか 誰かが言った 人はみんなひとりなんだって それなら僕がこの部屋でひとりでいることに 何の問題もないよな いつからかな 起きるのが憂うつで 君がくれた時計も見なくなって 思ったんだよ この部屋からひとりいなくなっても 何の変化も起きない…

One

人のぬくもりを知ってしまったから 寂しがりやになった もしも愛に勝ち負けがあるなら 愛し続けた方が勝ちね この歌、君みたいだねと言われた歌を 別の人にも同じように言われた 君はひとりしかいないのに 代わりなどあるはずがない 君はひとりしかいないか…

死ぬまで生きるしかない

ライスセンターの梯子を見上げて あぁ死のうと思えばいつでも死ねるんだと 確認して生きて帰ってくる 死ぬまで生きるしかない 死ぬまで生きるしかない 自分の手で砦を壊してしまったから 修復させてもくれないようだから 意味あるものにしようとしたら 日記…

だいありー

幽霊になってしまう友達。音信不通のパートナー。入退院繰り返す私。涙落ちるフローリング。私には子供を産まないことだけがもはや最後の最後に残された善行。 詩を打っていないと死んでしまうと思う。 めまい。咀嚼するだけでせり上がる胃。 晴れているのに…

さよなら反差別

反差別、さようなら やってることぜんぶ 当事者の選別 選民思想と変わらない こういう人は助けたいけど こういう人は消え去ってほしい、とか 人間みんなあるよね 私にもあるよ 己の内実、あるところではかなり選民的だと、はっきり言ってくれた人のがマシ。 …

いつか笑い飛ばす過去になる

何かに抗うように絵を描いて それをレジンに閉じ込めたりして 小さなしょぼいマーケット広げたあの子 自分には才能ないから オマージュとパクリの区別もつかなくなって それでも届かない詩、うたいだした君 生存のためにと恋のお呪いを 自分にかけたあなた …

救い。

あなたにとっては冗談でも 誰かにとっては超本気なこともある。 もう ツイッターに救いはない。 あきらめろ。 あれは跡地。 きっと、引用リツイートの システムが導入される前から、少し後までが 救いの場としての全盛期だった。 インターネットはリアルにな…

君の手

倫理観の更新中なんて 知らず知らずのうちに他者を傷つけて みんなが楽しんでる時に 誰かが水を差さなきゃいけない時があって 私にとってはあの時やあの時やあの時が そうだったよね。とかさ。あるよねー。 君にとってはいつだった? 子供の頃、だいすきな漫…

悲しかったこと

作業所の支援員さんたちに 「えび食べられないなんてかわいそ~~!」 と、大きな声で笑って言われたこと。 もう動物のお肉やお魚を見ると、つらいんだ と、打ち明けた家族に 目の前で動物食や釣りの話をされ続けたこと 自分からその理由を調べてもらえなか…

私じゃなくて私たちなら大丈夫

2021年、0:00を過ぎて真っ先に知ったことは ハートの図形の関数でした。 数学はロマンに溢れていると 染み染み感じられるのも 自律と依存のバランスのとり方も たくさん身につけていられてるのは 君のおかげだと心から言えます。 苦しいときもあれど、それさ…

そういうひとに

「@yubicodrawからログアウトしますか?」 の文字。 「はい」 をクリックして、さようなら。 人生もこれくらいの手軽さでログアウトできたらよかった。 この世は私たちが思っているよりも ずっとずっと残酷で、おぞましい。 知ろうともしなかっただろう。 知…