絶対等級

詩は日記で日記は詩

遮光カーテン

 

いつだったか 誰かが言った

人はみんなひとりなんだって

それなら僕がこの部屋でひとりでいることに

何の問題もないよな

 

いつからかな 起きるのが憂うつで

君がくれた時計も見なくなって

思ったんだよ この部屋からひとりいなくなっても

何の変化も起きないなって

 

だけど消える勇気すらないから

せめて世界から僕が見えないように

閉めてやった 早朝の遮光カーテン

 

この暗がりだけが僕の味方なんだろう

光さえ見なければ 目も痛むこともないだろう

四角い部屋の隅で 一日何時間かわからない

僕の毎日が過ぎていく

 

君がくれた時計だって止まってしまえば

何の役にも立たないだろう

 

思い出したよ

一日24時間あるんだ 24時間しかないんだ

君はいつまで待っててくれる?

僕はまだ生きてていいの?

 

それでも僕は生きたいの?

それでも僕は行きたいの?

 

どこへ向かって?何を求めて?

 

それでも僕は帰りたいの?

それでも僕は還りたいの?

 

誰のもとへ?どんな場所へ?

 

答えはあるの?教えてもらえるの?

僕が見つけるの?見つけられるの?

 

こんな問いを

いつまで繰り返すの?

 

きれいな花をください

きれいな花を一輪

このみすぼらしい土の上に

そっと添えてください

一輪でいいのです

そっと一輪…

 

雑音が強すぎて自分の声が聴こえない

 

カーテンを閉めても

世界は続く