絶対等級

詩は日記で日記は詩

だいありー

 

幽霊になってしまう友達。
音信不通のパートナー。
入退院繰り返す私。
涙落ちるフローリング。
私には子供を産まないことだけが
もはや最後の最後に残された善行。

 

 

詩を打っていないと死んでしまうと思う。

 

めまい。咀嚼するだけでせり上がる胃。

晴れているのにビルの日陰で寒い横断歩道。

知っている星のはずなのに、

ここは人の住む場所ではないと思った。

 

春巻きの作り方はすぐ覚えられるのに

寂寥感を味方にできなくなったときの生き方が

まだわからない。

 

誰かのために

悲しさや虚しささえ、愛に変換することを

もう、やめよう。

 

四角い窓から差し込む日光。

食欲もないし怠いけど、感情はいたって

ニュートラル。

セイロンシナモンスティックを入れた

紅茶の香りが穏やかさの比喩だから

今日もそうやってあと一秒。

君の姿もそうなら

その一秒をときどき一緒に過ごそうね。

 

こういうひとつひとつのことを

乾杯したかったあなたがいない。

だけど空の向こうにならいつでもできる。

ひとつひとつの祝杯を。

 

ひとりでも。