絶対等級

詩は日記で日記は詩

My name is…

 

時間はもうずっと前から 私を

上から見下ろすように

私が泣いても笑っても

変わらず すがし顔で通り過ぎていった

 

街行く人の反対側に影を落とし歩く

その笑顔の奥では 何を思い生きていた

 

こんな自分がこの人ゴミの中に

混ざっている理由がわからない

「あと、どれくらいがんばればいい?どこまで向かえばいい?」

何度目かの問いかけ

 

せめて終わりの時間くらい

教えてくれてもいいんじゃない?

でなきゃもう私 自分の名前さえ忘れてしまいそう

 

時はそうきっと何よりも

残酷なものだねと…

口癖のように言ってた

 

陽に背を向け 醜い影を見つめながら

滑稽だねと呟きながら 明日も歩いてるのかな

 

こんな自分が こんな世界に何故?

生まれてきた意味がわからない

あとどれくらい歩けばいい?

せめて終わりの時間くらい

教えてくれてもいいんじゃない?

でなきゃもう私 自分の名前さえ忘れてしまいそう

 

今日も容赦なく陽は登り影をつくり

他人(ひと)は容赦なく「あなたは誰ですか」と聞いてくる

 

こんな自分がこの人ゴミの中に

混ざっている意味がわからない

こんな自分が この世界に何故?

生まれてきた意味がわからない

 

あとどれくらい あとどれくらい…

 

「あなたは誰ですか」

 

そんなの私が一番ききたい

 

「私は誰ですか」

 

陽は沈み 影さえ失くして

雨でぼやけた夜の世界で

それでも終われない私は今も

ただ 歩くしかなくて