絶対等級

詩は日記で日記は詩

蜃気楼

 

砂漠で彷徨い見つけたオアシスは

たいていが幻影なのと同じように

僕が求めたものぜんぶ

触れられそうなところで消えていく

 

人は信じられないなんて言いながら

未だ出逢わぬ誰かに 期待してしまったりする

 

共鳴しない音なんて耳障りなだけ

 

言葉にならない痛みは涙になって

闇色の泉をつくって溶けていく

僕が傷ついていた証なんて

跡形もなく消えていく

 

誰に言われなくても消してきた言葉なんて

たくさんあった

 

オアシスをつかめない

僕の涙がオアシスをつくる

 

誰かの休憩所になれるのか