絶対等級

詩は日記で日記は詩

大洪水時代

 

 

大洪水時代の鳥は

止まり木のない世界で

休む間もなく飛ぶことを

強いられて

 

大洪水時代の鳥は

沈んでいく仲間たちを

振り返ることもなく

飛び続けた

 

泣いて 鳴いて 風を切る翼は

あとどれくらいもつだろう

 

荒々しい時代を飛び続けた苦しみの先に

見合う何かが手にできるのか?

 

 

大洪水時代の鳥は