絶対等級

詩は日記で日記は詩

日記

そういうひとに

「@yubicodrawからログアウトしますか?」 の文字。 「はい」 をクリックして、さようなら。 人生もこれくらいの手軽さでログアウトできたらよかった。 この世は私たちが思っているよりも ずっとずっと残酷で、おぞましい。 知ろうともしなかっただろう。 知…

弱い人

贖罪だ そう思わなければ優しくなれない人もいる 贖罪だ そう思わなければ自分の中の暴力性を抑えられない人もいる 贖罪だ そう思わなければだいじなものさえだいじにできない人がいる 贖罪だ そう思わなければ。それ以外に方法がない人もいる 贖罪だ そう思…

いつまで

「君はどうしようもないだろうね、なんとかならないだろうね。」

祈るのも感謝するのも疲れることがある。 大切なものほど遠ざけようとしてしまう。 いつか喪うのがこわいから 喪う前にそもそもなかったときの自分でいようとか 思ってしまう。 そういうの相手を傷つけるし寂しい思いをさせるって 自分がされたらキツイでし…

怒りの花

動物の側になってみたらいいよ。なんて言ってもきっと無意味だね。動物の側になることなんて絶対ないもんね。あなたのきらいな政治家も先生も先輩も上司もいじめっ子もマジョリティもあなたの側になることなんてないってきっと同じこと思ってる。 ゴミのポイ…

ユートピアの台本

人とどう関わっていったらいいかわからない。 会話用の台本がほしい。 ユートピアに最短で辿り着ける台本がほしい。 告白すると、私は絵を描くよりも 歌ったり朗読することの方が好きで うまいヘタは、置いておいて 長時間続けていられるのは 圧倒的に声を使…

感謝の先

私がほんとうにありがとうって言いたかったのは 自分や誰かの苦痛の上に成り立つ生存や快楽なんかじゃなかったよ。 戦争、いじめ、虐待、犯罪、差別、迫害、搾取… 暴力を、辿って、辿って、辿って行ったら 食があったファッションがあったショップがあった実…

つなぐ理由

あの頃のわたしを 生につなぎとめていたのは 大きな夢とか やりたいこととかじゃなくて 来週見たいテレビがあるからとか そんな些細なことでした 好きな曲を流して 涙を流して そんな散歩道 夕方の虫の 煩わしささえ 尊くて ああこんな瞬間のために 生まれて…

絶対等級~6等級の呼び声~

生活感あふれるスーパーなんかで 自分の意志に関係なく流れてくる音楽 その歌詞とメロディに また心を焦がしてしまう 今だからこそ 君も同じように聴いていたりするの それともただのガラクタですか ガラクタだったらまだいいな 焦がした思い出の残留が 灰に…

しましまと青

うつしよの話をしよう 僕と君はもっと うつしよの話をしよう 「生きるのムリでした」って 油性マジックで書かれた窓枠見るたびに 死ぬのをがまんするのが苦しかった日々を 思い出したりします 命を守ることが先決だからねって 向かえられた閉鎖病棟 鉄格子が…

わたしは境界線

わたしは境界線でした 何にもなれない わたしは境界線でした どこにもいけない わたしは境界線でした 大好きなひとほど傷つけてしまう わたしは境界線でした 星になってしまったアカウントを思う 星になってしまった言葉たちを思う 夜明け前の空が一番暗いっ…

あんぱんみたいなわたしみたいなあんぱんが主張するわたしについてをあなたに伝える

ひと口かじられて 「腐ってる」 って判断されたあんぱん 「まるでおまえみたいだろ」 ってゴミ箱から見上げてきたから 今日はもうがんばらないって決めた なつかしい刃物の感触すべらせちゃおっかな なんて考えたりもする日々に何を贈ろう 自分を大切にしな…