絶対等級

詩は日記で日記は詩

あんぱんみたいなわたしみたいなあんぱんが主張するわたしについてをあなたに伝える

ひと口かじられて

「腐ってる」

って判断されたあんぱん

 

「まるでおまえみたいだろ」

ってゴミ箱から見上げてきたから

今日はもうがんばらないって決めた

 

なつかしい刃物の感触すべらせちゃおっかな

なんて考えたりもする日々に何を贈ろう

 

 

 

自分を大切にしなきゃ

 

自分を大切にしなきゃ

 

自分を大切にしなきゃ

 

自分を大切にすることで得られる

すべての平和のために

自分を大切にしなきゃ

 

 

ほんとうは自分の平和のために

自分を大切にしたい

ただそれだけなのに

 

自分の平和が

世界の平和と繋がってること

否定しきれなくなってから

利己利他のバランスがとれなくなってった

 

 

 

誰かのいざというとき 役に立たない法律

 

 

 

それでもあきらめたくないと

呼吸を繰り返すことを

やめられないわたしが

あなたが

ほらまた目を覚ます

 

 

あんぱんが棄てられた、ゴミ箱には

キミがくれた星屑もあっただろうに

 

 

 

ほんとうにほしいものはなんだ

 

断捨離してスッキリした気になるためだけに

棄てられたものを拾い直そう

 

わたしがわたしであるために

 

キミがキミであるために

 

誰かのため、何かのために

棄ててしまった

ほんとは棄てたくなかったもの

 

まだ拾えるよ、まだ拾えるよ、まだ拾えるよ

 

 

 

 

今のこの立ち位置は

他の誰でもない私の選択の結果だ

 

無限の可能性なんてなくて

限られた選択肢からでしかなかった

そんなことも含めて

他の誰でもない、私が私を拾ってきた

私の選択の結果だ

 

そのときそのときで

精一杯生きてた

 

私の選択の結果だ

 

だからどこまでもどこまでも

惜しんでいないよ

 

惜しんだことも惜しんでいない私が

今ここでこの文字を叫んでいるよ

 

空の上に届かなくても大丈夫

私に届いていれば大丈夫

キミに届いていれば大丈夫

 

モノトーンのゴシック体は

空の上よりも突き抜けて

ここに帰ってくるだろう

 

そしたら「おかえり」って

抱きしめるから

あんぱんかじって甘いって笑う

わたしをまた見せるから