絶対等級

詩は日記で日記は詩

感謝の先

 

 

私がほんとうにありがとうって言いたかったのは

自分や誰かの苦痛の上に成り立つ生存や快楽なんかじゃなかったよ。

 

 

戦争、いじめ、虐待、犯罪、差別、迫害、搾取…


暴力を、辿って、辿って、辿って行ったら

 

食があった
ファッションがあった
ショップがあった
実験があった
娯楽があった

 

  


残酷さは生きるために必要なことで

仕方のないことだ。

 

そう教えられてきた。

 

鵜呑みにしてきた。

 

思い込んでいた。

 

あたりまえになってしまっていた。

 

普通になってしまっていた。

 

だからこそ、そんな世界では
私はもうこれ以上、生きていけないと思っていた。
生きていたくないと思っていた。
そんなことがあたりまえの世界で、長生きしたいとは、思えなかった。

 

ある日、
残酷さは必須ではないことを知った。

 

肉を食べなくても

卵を食べなくても

牛乳を飲まなくても


生きていける体だったことを知った。

 

仕方ないなんて嘘だった。

 

 

私の生きていた世界が

ほんとうは、もともとは

そういう世界だったなら
そこに帰っていけるなら

生きていける気がした。

 

だから、私は

そういう生き方を選んでいたいの。

私は私が、生きたいと思える世界にベットしたいの。
貢献したいの。
生きるなら、誰もが平穏で、楽しい世界で生きていたいの。

 

 

犠牲はいらない。

悲しくなるから。

何も楽しめなくなるから。

心から楽しめること楽しみたい。

 

犠牲者の事を思って悲しくなる隙なんて

ないものを選んで笑っていたい。

 

私はそうやって生きていきたい。

 

完璧だとは言わない。

 

でもなるべく、なるべく

安心できる世界に繋がるような、

そんなことを選択していきたい。

 

暴力の連鎖の、最初の点の、ひとつを

今から断つことができるなら

それは希望だ。

これなら生きていけるかもって

私にとっては希望なんだ。

動物たちの希望になることが

人間である私にとっても希望なんだ。

 

 

だから、だからね、

 

こんな世界なら生きられると

あなたのような人がいる世界なら

まだ生きられると

 

思わせてくれる存在に

 

ありがとう。